基礎・全般

14 ポジティブになりたいけど

森の中のオフィスで電話をする動物たちがずらりと並んでいます。コールセンターのようです。

メスのイタチが電話しながら、ペコペコ頭を下げています。
周りの動物たちは、またクレーマーを引いたのかと呆れています。

やっと解放されたイタチは上司のヤマネコから呼ばれます。
「君の会話の録音を精査した結果が上がってきたよ。とにかくネガティブな返しが多いね。
『でも、しかし、ですが、そうおしゃいますが、お言葉ですが』が何度も出てくる。そりゃ、お客さん怒るのも無理ないって。クレームにかかりっきりになると処理件数が低くなるからさ、そろそろ考えてもらわないと」。

イタチは頭を下げて、席に戻りました。
電話を取っても表情は硬く、声のトーンは低いままでした。

休憩時間も落ち込んでいたら、スーパーバイザーのアライグマが声をかけてくれました。
「難しいお客さんに当たったら、遠慮なく手を上げて知らせてね。横で一緒に聞いて、受け答え教えてあげるから」。

イタチは頷いて笑顔を作りますが、まだこわばっています。
「ネガティブなの治さなきゃって思うんですけど。こんな性格じゃダメですよね」
「ダメとかそういう単語は使わないでね。さっきのセリフもネガティブを治すじゃなくて、ポジティブにならなきゃって言い方にするの。
他には例えば、調子が悪いじゃなくて調子が良くなかった、
失敗しちゃったじゃなくて上手くできなかったって言い方」
「まずはそこからですかね……」

「癖つけをするのよ。それが口癖になるから。日常生活でも、幸せ~とか、ツイてる~とか何度でも言ってみて」
「でも、幸せとかツイてるって思えるの滅多にないですよ」
「今、頭ごなしに否定したね」
「あ、ごめんさない」

「そういうとこやぞ」と言ってアライグマは笑います。「幸せとかツイてるって言うのは、何も無くてもいいから、とにかく回数を言うのがコツ」
「へ~、そうなんですね」

「口癖が変われば、行動が変わって、性格も変わるよ。
あ、あと人の悪口とか噂話の輪には加わらないこと。絶対禁句」
「え~、仲のいい友達、噂が好きだからなぁ……とか否定しちゃいけないんですよね」と言ってイタチは苦笑します。

「ネガティブな友達に囲まれてると自分もそうなるよ。ツキも幸せも逃げるし」
「え~、でも簡単には切れないよぉ……って否定しちゃいけないんだった」

「ま、気づくようになっただけ一歩前進ってことで」
「ポジティブな解釈、ありがとうございます」。
イタチとアライグマは笑顔になりました。

(おしまい)

 



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