人間関係

35 許せない、あっちが謝るべきだ #1

昔、大きな森の中心に開けた丘がありました。
そのなだらかな頂上には、歳とった妖精がいつも寝ていました。起きているときはニコニコしています。
森の動物たちは嫌なことや腹の立つことがあるとニコニコパワーをもらいに妖精のところへ相談に行きます。

おや、プンプンしたウサギがやってきました。妖精が目を覚ますのを待って、話しかけます。
「妖精さん、聞いてください。妹のことが許せないんです。いつも勝手なことをして、この前なんか……」。
ウサギは延々と説明します。妹がワガママで無責任で面倒なことから逃げてばかりいるので、自分がいつも損な役回りをさせられているとまくし立てました。大喧嘩になり、仲直りしてないそうです。

「で、どうしたいのじゃ?」
「どうって」と言ってウサギは考え込みます。「謝ってほしいです。そしてワガママな性格を直してほしいです」
「無理じゃな。自分以外は変えられない」
「なんかいい方法ないですか?」
「愛と感謝じゃよ」
「え~」。ウサギはムッとした表情になります。
「愛と感謝の波動を出せば、それしか返ってこない」と妖精が言いました。
「私のせい? 私が愛と感謝をしてなかったからってことですか?」

「そもそも妹が自分勝手で無責任で面倒なことから逃げてばかりいると、お主は困るのかな?」
「困るっていうか、不公平だと思います」
「もう一度聞くけど、不公平は困った事態なのかな?」
「……困ってはないですけど」
「不公平というなら、お主も放り出したらどうじゃ」
「え~、それじゃあ……」

「愛や義理人情、ボランティア精神で自ら進んで始めたのなら貫きなさい。それが嫌なら放り出しなさい」
「……」
「妹はそっとしておくがよい。あるがままにさせておくのじゃ。そうすればお主も本来の自分を取り戻し、愛と感謝の波動を出せるようになる。お主が変われば、妹が変わる日も来る」
「う~ん」
「生まれてずっと、妹に感謝できることは一つも無い?」
「う……」
「頑固なプライドを捨てて、素直な気持ちで感謝してごらん。お主を取り巻く世界が氷解して、変わっていくから」。

ウサギはうんうん唸っていましたが、やっと顔を上げました。「じっくり考えてみます」
「愛と感謝の波動を四方八方に放射している姿もイメージしなさい」。
ウサギは情けない笑顔になって頷き、礼を述べて帰っていきました。

(おしまい)

 

 



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