人間関係

37 許せない、あっちが謝るべきだ #3

2021年6月3日

昔、大きな森の中心に開けた丘があって、そのなだらかな頂上には、歳とった妖精がいつも寝ていました。起きているときはニコニコしています。

おや、プンプンしたネコが子供を抱えてやってきました。
「妖精さん、聞いてください。夫が浮気したんです。前から怪しくて、問い詰めたら渋々白状して。責めたら、形だけ謝るけど心がこもっていないというか……」。ネコは延々と説明します。
「で、どうしたいのじゃ?」
「本気で反省して、心から謝ってくれたら、離婚を考え直してもいいです」
「相手はコントロールできんぞ。口先で謝るのを心から謝るように仕向けるのは無理じゃ」

「なんかいい方法ないですか?」
「ところでお主は離婚したいのかな、したくないのかな」
「この通り子供も小さいし、できれば離婚したくないけど、汚らわしいって思うところもあって」
「それでは離婚一直線ではないか」
「それも困るんです」
「この場合、いい方法とは思えんかもしれんが、やはり愛と感謝じゃよ」
「え~」。ネコはムッとした表情になります。
「愛と感謝の波動を出せば、それしか返ってこない」
「私が愛と感謝の波動を出してなかったから浮気されたってことですか?」
「オスの場合、浮気の原因はそれだけではないかもしれんがな。ところで聞くが、夫に感謝はしてたのかね?」
「……」
「愛情をもって接してたのかね?」
「最近は仕事と子育ての両立で忙しくて……」

「夫がストレスや悩みを抱えてた様子は?」
「実は私たち、仕事が同じ業界なんです。私のほうがキャリアが長くて。夫が愚痴や弱音を吐いたら、その都度アドバイスしてたんです。夫が仕事で悩んでる点はだいたい分かるので。だから解決の手伝いはできてたって思うんです」
「ふむ。で、夫の反応は?」
「そういえば、困ったような顔をしていました。納得してないみたいな」
「求められてないのにアドバイスしちゃった?」
「……」
「夫は職場でダメ出しされて、家でもダメ出しされてたかもなぁ」
「う……」
「仕事では先輩かもしれんが、夫婦はパートナーじゃ。先輩のプライドを捨てて、素直な気持ちで感謝してごらん。お主を取り巻く世界が氷解して、変わっていくから」。

ネコは唸っています。「浮気した夫に、愛と感謝をってことですか?」
「そうじゃよ。今からでも愛と感謝の波動を放射するのじゃ」
「う~ん」
「女子の場合、生理的にムリというのがあるから、ハードル高いかもしれんが、ココで意識を変えんと、また同じようなことを引き寄せるぞ」
「それは困ります」
「お主が変われば、夫も変わる。お主を取り巻く世界が愛と感謝と幸せで満ちたら、素敵だとは思わんかね」。
ネコは俯いていましたが、やっと顔を上げました。「自信ないけど、やってみます」。
妖精はニッコリ微笑み、ネコの子供をあやし始めました。

(おしまい)

 

 



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