恋愛・婚活

4 顕ちゃんと潜ちゃん 婚活編

2021年3月31日

二十代後半の女性が自分のベッドで寝静まった深夜、半透明の小人が二人、女性の体から浮き上がるように現れました。

頭頂部から出てきたのを顕在意識の顕ちゃん、うなじの辺りから出てきたのを潜在意識の潜ちゃんと互いに呼び合いました。
顕ちゃんは元の女性をそのまま小さくしたような姿形ですが、潜ちゃんは幼稚園くらいの女の子です。

顕ちゃんが話しかけます。「潜ちゃん、いい人、まだかな。周りどんどん片付いてるし、二人目が産まれた同級生もいるし」
「結婚に対していいイメージないでしょ。夫婦喧嘩とか、価値観の違いとか、自分の時間が無くなるとか。心の整理してよ」

「とりあえず超さんに検索、お願いするだけしてみてよ」
「超意識さんにアクセスできるのは私たちが合意したときだけだよ」
「そこを何とか」
「ムリ~。急がば回れだよ」。
大人の姿形の顕ちゃんがふくれっ面をしたので、潜ちゃんは苦笑いしました。

 

三十代後半の女性が自分の布団で寝ている深夜、半透明の小人が女性の体から出てきました。
顕在意識の顕ちゃん、潜在意識の潜ちゃんです。

「潜ちゃんさぁ、いい人、まだ?」
「超さんに聞いてみるね」。
潜ちゃんは無線機を取り出して話します。「この前のリクエストどうですか」

無線機の向こうから超意識さんの低い声がします。
『条件厳しいし、いても男性のほうが受け入れてくれない。
やっと見つけた一人から質問が来たから読むね。
俺は努力して高学歴、高年収になったけど、貴女には何がありますか、釣り合いますか、だって。
ちなみにこの男性、次男で一人暮らし、歳は三つ上、身長175センチ、性格は温厚で、清潔感あり』。

顕ちゃんは口ごもります。部屋に目を向けると、散らかり放題で、木製の勉強机があります。親と同居しているようです。

超さんが焦れています。『二つ目の質問は、専業主婦を希望するなら家事、育児は大丈夫ですか』。
顕ちゃんは自信のない顔になります。
見かねて潜ちゃんが答えます。「ムリで~す。こう見えて、まだ子供で~す」。

顕ちゃんはムッとします。「ちょっと~、決めつけないでよ」
「とりあえず超さん解放するね。世界中の人がアクセスしてるから忙しいの」。無線が切れました。

顕ちゃんはふくれっ面です。「ポジティブとか、イメトレとかいっぱい勉強したし、パワースポットも行ったし、本気なんだよ。叶ってもいいじゃん」
「本気って、婚活はどんな行動したの?」
「合コンなら……」。

潜ちゃんはさらに聞きます。「それだけ? ベストを尽くしたの? 理想の男性に見合う女性になるための努力や行動は?」
「……」。
潜ちゃんは穏やかに言います。「叶わない理由を外に求めずに、自分と向き合えば必ず引き寄せられるから。いっぱい打ち合わせしようよ」。

顕ちゃんは、やっと顔を上げて、何とか笑顔を作って頷きました。

(おしまい)

 



引き寄せの法則ジャンルのブログランキングに参加しています。
創作意欲やモチベーションの源泉になりますので
(つまらなかったらスルーして頂いて構いませんが、)
面白かったり、役に立ったと思ったら以下のボタンをポチッと押してください。
↓  ↓  ↓
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 引き寄せの法則へにほんブログ村

 

こちらもよろしくお願いします
↓  ↓  ↓
人気ブログランキング

 

 


HOME (引き寄せの法則,寓話)  創作寓話リスト  禁無断転載 All rights reserved. 

-恋愛・婚活

© 2021 ムー屋寓話@引き寄せの法則