恋愛・婚活

9 なんでダメンズばっかり……

2021年4月7日

昔、森の中に繁華街がありました。ネクタイを締めたオスの動物たちが笑顔で歩いています。

おや、周りと違う雰囲気のメスのネコがうつむき加減で歩いてきました。辺りを探して、一軒のバーの前で止まりました。

看板に『とまり木』とあります。
中へ入ると、カウンターの中の止り木にナマケモノがぶら下がっていました。
「いらっ……しゃい……」。
ネコは次の言葉を待っていましたが、何も言われないので前のめりにコケそうになります。

ナマケモノは話しかけたら、のんびり答えてくれます。
勝手に座っていいし、セルフなので勝手にお酒を作っていいと分かり、ネコはウーロン茶を頂きました。

「相談に乗ってくれるって聞いて」
「……いいわよ」
「あの~、付き合う彼が全部ダメンズって友達に言われるんです」
「自分ではどうなの?」
「そんなことないって思いたいですけど」

「彼氏たちはどんな特徴だった?」
「大抵お金にだらしないです。仕事に就かなかったり、転職を繰り返したり、借金やギャンブル、趣味に大金をつぎこんだり……」
「お金関係だけ?」
「浮気されたこともありました。速攻別れましたけど」。

ナマケモノは頷いたまま、黙ってしまいます。
焦れてネコが話しかけようとしたら、やっと口を開きました。
「自分のことは好き?」
「う~ん、まぁ好きです」
「では自分に自信ある?」
「えっ」。ネコは黙ってしまいました。
スナックのカラオケが遠くに聞こえます。

「面倒見はいい?」
「あ、はい」と明るい表情でネコが答えます。「世話好きとか、母性本能が強すぎってよく言われます」

「彼に甘えるのは上手?」
「えっ」。ネコは困った顔になります。「甘えさせてくれるような彼いなかったし」。

「アナタね、このままだとダメンズを次々と生産してしまうよ」
「やっぱり」と言って、ネコがしょんぼりします。「どうしたらいいですか?」

「自分をきちんと好きになること。自分に自信をもつこと。そして自分を大切にして、精神的に自立すること」
「全部自分なんですね」
「もちろん。アナタが引き寄せたのよ、全部」
「う~ん」。また沈黙が流れます。「どうしたらこんな自分を変えられますか」とネコが言いました。

「自分が好きです、ありがとうって一日に何回も言ってみて」
「……やってみます」

「次に宿題。自分のいいところを百個書き出して、毎晩寝る前にそれを眺めること」
「え~、百個もないですよ」
「些細なことで十分。できたこと、頑張ったこと、チャレンジしたこと、何でもいいの。それに、生きてるだけで立派なものよ」
「あ、それならできるかも」

「それと、肩の荷をおろしなさい。自分が頑張らなきゃという発想を捨てる。彼に甘えてみるの。男は頼られると張り切るから」
「え~、甘え方、分かりません」
「とりあえず、彼氏を差し置いて仕切るのを止めなさい。まずはそこから」
「イテテ」と言って、ネコが苦笑します。「頑張って頼ります」。

ナマケモノがニッと笑うと、ネコもつられて笑いました。

(おしまい)

 



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